10.身体は睡眠中どうなっているか
寝ている間、私たちの身体はどうなっているのでしょうか。
もちろん生きているのですから、
完全に機能停止していることはありません。
ただし、起きている時と活動している形態がずいぶん違っています。
たとえばコルチゾールという副腎皮質ホルモンは
毎日午前8時頃に分泌のピークがあります。
また成長ホルモンは睡眠中に活発に分泌されます。
睡眠中は分泌されるホルモンがたくさんあり、
睡眠によって生体を保つことや新陳代謝を促進しています。
そして身体は睡眠中に発汗して、
一晩でコップ1杯くらいの汗をかきます。
また一晩に20〜30回寝返りをうちますので、
意外と運動量をこなしています。
ホルモンの調整により尿の量も少なくなり、
ノンレム睡眠中はレム睡眠中と比べて、
呼吸数は著しく減少します。
体温は睡眠中は下がりますが、
身体が起きる準備をするにしたがい上昇してきます。
睡眠中の身体の筋肉は全般的に緩んでいますが、
レム睡眠時の時がいちばん緩んでいます。