33.音楽と睡眠
眠ろうとした場合、
うるさいよりは、静かなほうが良いと考えるのは普通です。
では、どのくらい静かだと眠れるのでしょうか。
以前、無音に近い防音室を作り実験した科学者がいました。
結果は意外なことに眠ることができなくなったそうです。
人はまったく音のない世界では逆に不安になってしまい眠ることが
できなくなってしまいます。
またこれとは逆に、大音量の音楽を流してベッドに入ったら、
これも意外なことに眠れてしまったそうです。
これは、大音量の音楽に対して身体が防御をはたらかせて眠らせてしまう、
逃走本能からよるものです。
人はお母さんのお腹にいるときお母さんの心臓の鼓動を聞いています。
また、心地よい自然の音(海、五月雨)などは、睡眠の助けになることから、
音を睡眠のために積極的に使うことも良い方法です。
クラシック音楽や自然の音、風鈴、鈴虫の音色、せせらぎなどのCDなども
比較的手に入れやすいので、寝入りばなに聞きながらもいいと思います。
でも気をつけなければいけないことは、
神経を高ぶらせる音楽(例えばロックなどの速いテンポの曲)や、
歌詞の内容を聞き取ろうと
脳が頑張ってしまう音楽は避けなくてはなりません。