4.睡眠時、脳の全部は眠っていない。
睡眠は、身体と脳を休めることが目的です。
そしてどちらかといえば脳を休めることのほうが重要になります。
それも、正確にいえば脳の全体が眠ることはなくて、
睡眠によって眠るのはじつは大脳だけなのです。
脳の他の部分は睡眠中も働き続け、
睡眠に必要なホルモンを分泌しています。
起きている時は、大脳はいちばん働く部分であり、
ヒートアップしやすいのでゆっくり休ませてあげる必要があります。
日中におこる頭痛などは大脳のヒートアップサインなのであるのです。
そして大脳の活動がヒートアップしてくると、
延髄や橋、間脳、中脳たちが大脳を休ませるためにヘルプします。
この休息が睡眠ということになります。
睡眠には間脳が支配して、大脳を積極的に休ませる「ノンレム睡眠」や、
中脳・延髄などが命令して大脳を働かせる「レム睡眠」
という2つの睡眠があります。
大脳はいつも休んでいるわけではなく、
この2つの睡眠を繰り返しながら朝を迎えます。
レム睡眠時は大脳が働いて眠りも浅くなります。
夢を見るときは多くはこのレム睡眠の時なのです。