50.睡眠薬の副作用
いくら進歩をしたからといって、
睡眠薬はクスリなので副作用があります。
そして睡眠薬は不眠の根本的な治療薬とはなりません、
あくまでも補助的な役割を担うものなのです。
さてその副作用ですが、使用を中止した場合に
薬を使用する以前よりも強い不眠状態になる場合があります。
これは「反跳性不眠」といい、
意外なことに半減性の長い強い薬ではなく、
短時間作用型の薬でおこりやすいのです。
その他、眠気や疲労感が残ったりする場合があり、
これは長時間作用型のものに多いです。
さらに睡眠薬には筋肉弛緩作用がありますので
日中チカラが入りにくい状態になります。
高齢者や女性の場合は、本来あまりチカラがありませんから
この副作用には気をつけなければなりません。
つまずいで転んで怪我をしたりすることがあります。
また一時的な記憶障害になる場合もあります。
起き抜けに自分が前日何をしたか憶えていないなど、
軽い健忘症になる場合があります。
睡眠薬から脱却する方法は薬の量を減らしていく方法と、
薬を服用する期間を空けていく方法があります。
どちらも医師と相談して
最善の方法を見つけることが大事です。